急なことで葬儀に参列することになり「しまむらのパールネックレスでも大丈夫かな?」と慌てて情報を探している方も多いかもしれませんね。間に合わせたいけれど、マナー違反になってしまったらどうしよう…と不安になりますよね。
実際、しまむらにはフォーマルコーナーもありますが、ファッション用のアクセサリーも多く、どれを選べばいいか迷うところです。
売り場はどこなのか、値段はいくらくらいなのか、そもそもイミテーションでも失礼にあたらないのか。また、GUや100均の商品と比べてどうなのか、イヤリングやピアスはどうすべきか、いっそつけない方が良いのか…悩みは尽きないかなと思います。
この記事では、しまむらで葬式用のパールネックレスを選ぶ際の具体的な注意点や、守るべき厳格なマナーについて、詳しく見ていきたいと思います。
しまむらのパールネックレス、葬式での使用可否
急な弔事(ちょうじ)で「とりあえず、しまむらで!」と考える方は多いと思います。でも、本当にしまむらのパールネックレスで葬儀に参列しても大丈夫なんでしょうか。まずは結論から見ていきましょう。
結論:葬儀のマナーを守ればOK
結論から言うと「極めて慎重に選べば、着用は可能」かなと思います。
しまむらで購入したパールネックレス(多くはイミテーションパールですね)でも、葬儀の厳格なマナー基準(形や長さ、色など)を全部クリアしていれば、許容されることが多いです。
ただし、ここが一番の注意点なんですが、しまむらは流行のファッションアクセサリーもたくさん置いていますよね。
知識がないまま「パールだから大丈夫」と選んでしまうと、リボンやキラキラしたビジュー(ラインストーン)が付いたものや、二連になったものなど、葬儀では重大なマナー違反になる「ファッション用」を選んでしまう危険性が、実はすごく高いんです。
しまむら製品が許容されるケース
- 本日中など、緊急で用意する必要がある
- 一般の参列者である(遺族・近親者ではない)
- 後述する葬儀マナーを100%満たす品が見つかった
着用を避けるべきケース
- 遺族・近親者として参列する
- 職場の代表など、公的な立場で参列する
- マナーに厳しい方や地域の慣習が気になる
私たちが探しているのは「しまむらのパール」そのものじゃなくて「葬式で恥をかかない、手頃で迅速な解決策」ですよね。葬儀マナーで大切なのは、素材(本物か偽物か)よりも「見た目が華美でないか、不幸を連想させないか」という点なんです。
しまむらでの売り場はどこ?
しまむらで葬儀用のパールネックレスを探すとき「店内のどこで探すか」が、実は一番重要かもしれません。
焦ってアクセサリーコーナーに直行すると、先ほどお話ししたようなファッション用のものを選んでしまう可能性が高いです。
探すべきは、ブラックフォーマル(喪服)がまとめて置いてある「フォーマルコーナー」です。
店舗にもよると思いますが、多くのしまむらでは、喪服本体と一緒に、黒のハンドバッグ、ふくさ(袱紗)、念珠(数珠)、そしてお探しの「パールネックレス」がセットで陳列されていることが多いんです。
しまむら側も「弔事用」を意識して商品を置いている証拠なので、まずはこのコーナーを目指すのが正解ですね。
フォーマルコーナーでの選び方
無事にフォーマルコーナーに着いても、安心はできません。その中で、さらに厳格な基準で選ぶ必要があります。
以下の基準をすべて満たすものだけを選んでください。
葬儀用パールのチェックリスト
- 形状: 必ず「一連(1連)」のもの。二連や三連は「不幸が重なる」を連想させるため絶対NGです。
- 長さ: 40cm前後で、鎖骨にかかる程度の「短い」もの。長いものは華やかな印象になるので避けます。
- 大きさ: 7mm~8mm程度が標準。9mm以上の大粒なものは派手に見えるのでNGです。
- 色: 「白」「グレー」「黒」のいずれか。ピンクやゴールド系は慶事用です。
- 留め具: シルバー系でシンプルなもの。ゴールド系や飾りがついたものは避けます。
この基準を満たさないものは、たとえフォーマルコーナーにあっても、避けた方が賢明かなと思います。
値段とイミテーションの品質
しまむらのフォーマルコーナーにあるパールネックレスの値段は、だいたい1,000円前後から3,000円くらいが目安かなと思います(コラボ品などではもっと安いものもありますが)
この価格帯から考えて、素材はほぼ間違いなく「イミテーションパール(模造真珠)」ですね。プラスチックパールや、本物の貝核を使った「貝パール」の可能性があります。
ここで一番気になるのが「偽物(イミテーション)だとバレて失礼にあたらないか?」という点ですよね。
これについては、一般の参列者(準喪服・略喪服)であれば、マナー違反にはあたらないというのが一般的な見解です。
もちろん、喪主やご遺族といった「正喪服」の立場では、高品質な本真珠(アコヤ真珠など)が推奨されることもありますが、一般参列者であれば、素材よりも「見た目の基準(さっきのチェックリスト)」を満たしていることの方が重要視されます。
ただし、あまりに光沢が強すぎたり、プラスチック感が強かったりするものは避けて、落ち着いた輝きのものを選ぶ配慮は必要ですね。
ファッション用との見分け方
これが一番の「罠」かもしれないんですが、流行のアイテムが並ぶ「ファッションアクセサリーコーナー」にあるパールには絶対に手を出さないでください。
しまむらはインフルエンサーとのコラボ商品も多く、魅力的なアクセサリーがたくさんありますよね。でも、それらは「おしゃれ」が目的です。
以下のような特徴があるものは「パール」と名前がついていても葬儀では絶対に使用できません。
- ビジュー(ラインストーン)やリボンが付いている
- ゴールドの金具やチェーンが目立つ
- 形がいびつなもの(バロックパール風)
- 一粒だけのデザイン(ファッション性が高いとみなされます)
- 二連、三連になっている
焦っていると「これでいいや」と手に取ってしまいそうになりますが、これらは「華やかな装飾」にあたり、葬儀の場では失礼になります。必ず「フォーマルコーナー」のシンプルなものを選んでくださいね。
しまむら以外も?パールネックレスと葬式のマナー
しまむらで探す場合の注意点は分かったけれど、そもそも葬儀のアクセサリーマナーって、他にどんなことがあるのでしょうか。また、しまむら以外の選択肢(GUや100均など)はどうなのか、比較しながら見ていきましょう。
葬儀でNGなパールの形状と長さ
葬儀で着用するパールネックレスには、厳格なルールがあります。これは「華美を避ける」「不幸を連想させない」という原則に基づいています。
特に以下の形状と長さは、厳禁とされているので注意してください。
NGな形状:「二連・三連」と「一粒パール」
二連・三連のネックレスは、「不幸が重なる」「悲しみが繰り返される」ことを連想させてしまうため、お葬式では絶対NGです。これは結婚式で「切れる・別れる」を連想させる言葉がNGなのと同じ「忌み言葉」ならぬ「忌みアイテム」ですね。
また、一粒パールのネックレスも、ファッション性が高いとみなされるため、フォーマルな喪の装いとしては不適切とされることが多いです。
NGな長さ:「鎖骨より下」のロングネックレス
鎖骨より下に来るような長いネックレスもNGです。長さがあるほど「華やか」な印象を与えてしまうためですね。お辞儀をするときに邪魔になるという実用的な理由もあるようです。
基本は「一連で、長さ40cm前後のもの」と覚えておくのが一番です。
許される色と粒の大きさ
形状や長さだけでなく、色や粒の大きさにもマナーがあります。
許容される色:「白」「グレー」「黒」
基本は白パールです。これは慶事(お祝い事)でも弔事(お悔やみ事)でも使える万能な色ですね。
グレーパールや黒パール(ブラックパール)も、シックで落ち着いた印象になるため、弔事用として適しています。ただし、黒パールでも虹色に光るもの(ピーコックカラーなど)は光沢が強すぎてNGとされる場合があるので、落ち着いた色味のものを選ぶのが無難です。
当然ですが、ピンク系やゴールド系のパールは、お祝いの色なので葬儀では絶対に使えません。
最適な粒の大きさ:「7mm~8mm」
大きさは、7mm~8mmが標準とされています。これより小さい分には問題ありませんが、9mm以上の大粒のものは、それだけで派手で華美な印象を与えてしまうため、葬儀の場にはふさわしくないとされています。
GUや100均との違いは?
「しまむらがダメなら、GUや100均(セリア、ダイソーなど)はどうなの?」と思うかもしれません。
GU(ジーユー)にもパールネックレスはありますが、GUはしまむら以上にファッション・トレンド感が強いですよね。葬儀のマナー(一連、7-8mm、40cmなど)に合うシンプルなモデルが常にあるとは限らないので、マナー違反になるリスクは、しまむらよりも高いかもしれません。
100円ショップについては、葬儀用として使うのは絶対に避けるべきだと私は思います。
100均のアクセサリーは、どうしても玩具(おもちゃ)的な品質や、安価なプラスチック感が強く出てしまいます。葬儀で求められる「控えめな品質」「落ち着いた光沢」を満たせず、着用していることがわかると、かえって失礼にあたる可能性が非常に高いです。
緊急時であっても、100均のアクセサリーで代用するのはやめておいた方が賢明ですね。
イヤリングや指輪のマナー
ネックレス以外のアクセサリーについても、簡単に触れておきますね。原則はネックレスと同じで、「華美を避ける」です。
イヤリング・ピアス
ネックレスとセットで着用しても大丈夫です。ただし、デザインには厳しいルールがあります。
- OK: 一粒の固定タイプ(スタッドタイプ)。素材はパール(白、グレー、黒)が基本です。
- NG: 揺れるタイプ(フックやチェーン)や、2粒以上が連なったデザイン。これらも「華やか」とみなされます。
指輪
葬儀で許される指輪は、基本的に「結婚指輪のみ」です。
ダイヤモンドが付いた婚約指輪や、その他のファッションリングは、華美な装飾とみなされるため外していくのがマナーです。
もし結婚指輪にダイヤなどが付いていて気になる場合は、宝石部分を手のひら側に回して隠す、という配慮をすると良いですね。
迷ったら「つけない」選択も
ここまで色々なマナーをお話ししてきましたが、実は一番大切なことをお伝えします。
それは、葬儀において、結婚指輪以外のアクセサリー(パールネックレス含む)は、必須ではないということです。
もし、しまむらのフォーマルコーナーを探してみたけれどマナーに合うものがなかったり、品質(光沢や質感)に少しでも「これ、大丈夫かな…」と不安を感じたりした場合は「ネックレスを着用しない」という選択をしてください。
これが、マナーとして最も正しく、一番安全な選択です。
中途半端にマナー違反のアクセサリー(例えばファッションコーナーのビジュー付きや二連のもの)を着けて参列することは、故人やご遺族に対して大変失礼にあたります。それならば、何もつけずに喪服だけで参列する方が、はるかに故人への敬意を示すことになるかなと思います。
どこで買うのが最適か比較
急な場合は「しまむら」も選択肢ですが、もし少しだけ時間がある場合や、これを機に準備しておこうと考える場合、他の選択肢も見てみましょう。
| 購入先 | 主な素材 | マナーリスク | おすすめシーン |
|---|---|---|---|
| しまむら | イミテーション | 高 | 緊急時のみ。フォーマルコーナーでの厳選が必須。 |
| GU・100均 | イミテーション | 極高 | 非推奨。品質・デザインが葬儀に不向き。 |
| 通販(中価格帯) | 貝パール(推奨) | 低~中 | 時間に猶予があれば推奨。「冠婚葬祭用」のセットが確実。 |
| 宝飾専門店 | 本真珠(アコヤ等) | 無 | 将来のための「一生モノ」として。慶弔両用できる。 |
もし1日か2日でも時間に余裕があるなら、通販サイトで「冠婚葬祭用」「慶弔兼用」と明記された「貝パール」のセット(ネックレスとイヤリング)を探すのが、低コストでマナー違反を避ける現実的な方法かもしれません。
貝パールはイミテーションですが、本真珠に近い重みと落ち着いた光沢があるので、しまむらの店頭で迷うリスクを考えれば確実性が高いですね。
しまむらのパールネックレスと葬式の最終判断
最後に、今回の「しまむらのパールネックレスを葬式で使うか」についての最終判断をまとめます。
しまむらの製品でも、以下の条件をすべて満たす場合に限り、一般参列者としての着用は許容される、と私は考えます。
しまむら製品OKの最終条件
- 緊急時であること
- 一般参列者(遺族・親族ではない)であること
- 「ファッションコーナー」ではなく「フォーマルコーナー」で選ぶこと
- 「一連、7-8mm、40cm、白・グレー・黒、球形、シンプルな留め具」のマナー基準を完璧に満たしていること
もし、これらの基準に合うものがなかったり、少しでも品質に不安を感じたりした場合は、勇気を持って「着用しない」ことを選択してください。それが最も安全で、失礼のない対応です。
今回の緊急対応はそれで乗り切り、近い将来、ご自身の立場にふさわしい「一生モノ」として、慶弔両用できる「白の一連パール(本真珠か高品質な貝パール)」を一つ準備しておくのが、大人の女性のマナーとして最も賢明な判断かなと思います。
葬儀に関するマナーは、地域やご家庭の慣習によって異なる場合があります。ここで紹介した内容はあくまで一般的な目安として捉えてください。
最終的な判断が不安な場合は、ご家族や年長者、またはフォーマルウェアの専門家にご相談されることをおすすめします。
