世界最高峰のジュエラーとして知られるハリーウィンストン。その輝かしいブランドイメージから、結婚指輪を探す際に候補に挙げる方も多いのではないでしょうか。
しかし「キング・オブ・ダイヤモンド」の異名を持つだけに、男性向けのダイヤなしモデルは存在しないのでは、と考える方も少なくありません。実は、ハリーウィンストンには男性が普段使いしやすい、ダイヤモンドのないシンプルな結婚指輪が用意されています。
ただし、その多くは海外限定品であり、値段や取り寄せ方法など、知っておくべき情報がいくつかあります。この記事では、ハリーウィンストンで男性向けのダイヤなし結婚指輪を検討しているあなたへ向けて、具体的なモデルから後悔しない選び方まで、詳しく解説していきます。
ハリーウィンストンで男性が選ぶダイヤなし結婚指輪の魅力

※画像はイメージです
- 日本で購入できるダイヤなしモデル
- 海外限定のダイヤなしモデル一覧
- シンプルさが人気の理由
- 結婚指輪はダイヤなしがいい?
- 女性と男性のダイヤありとなしの割合
日本で購入できるダイヤなしモデル

ハリーウィンストン公式
ハリーウィンストンの結婚指輪の中で、現在、日本国内の正規店で購入可能な唯一のダイヤモンドなしモデルが「インフィニット・ウェディングバンド」です。
この指輪は、寄り添う二人を象徴するような2連のモチーフが特徴的なデザインです。幅5.5mmのプラチナ製リングは、シンプルでありながらも存在感があり、洗練された印象を与えます。ハリーウィンストンの卓越した職人によって一つひとつ手作業で丁寧に作られており、その滑らかな着け心地と美しいフォルムは、まさに最高品質の証です。
素材には、純度が高く輝きが美しいプラチナ950が使用されています。ダイヤモンドがない分、プラチナそのものの質感や光沢、そしてデザインの美しさが際立つモデルと言えるでしょう。
参考価格は671,000円からとなっており、ハリーウィンストンの結婚指輪の中では比較的手に取りやすい価格帯に位置します。それでも高価であることに変わりはありませんが、それはブランドの価値、素材の品質、そして職人の技術が反映された価格設定です。
日本国内のブティックで取り扱いがあるため、実際に試着して着け心地やデザインを確かめることができるのは大きなメリットです。ただし、在庫状況によっては取り寄せになる可能性もあるため、購入を検討している場合は、時間に余裕を持って店舗へ相談することをおすすめします。
海外限定のダイヤなしモデル一覧
日本国内では入手が難しいものの、海外のブティックではいくつかの魅力的なダイヤなしモデルが展開されています。ここでは、その代表的なモデルをご紹介します。
プラチナ ミルグレインリング
「ミルグレイン」とは、リングのエッジに小さな粒状の装飾を連続して施す伝統的な技法です。このリングは、シンプルなプラチナバンドの縁に繊細なミルグレイン装飾が施されており、クラシカルで重厚感のある印象を与えます。
光の当たり方によって装飾が上品に輝き、単なるシンプルなリングにはない奥行きと品格を感じさせます。男性からの人気が非常に高いデザインです。
プラチナ ウェディングバンド
究極のシンプルさを追求した、クラシックな甲丸タイプの結婚指輪です。装飾を一切排し、プラチナの素材そのものの美しさを最大限に引き出しています。このモデルの大きな特徴は、リングの幅を2mm、3mm、4mm、5mm、6mmから選べる点です。
自分の指の形や好みに合わせて最適なバランスを選べるため、こだわり派の男性にも満足度の高い選択肢となります。
シグネチャー バンド リング
このリングは、厳密に言えばダイヤなしではありませんが、見た目はほとんどダイヤなしに見える特別なモデルです。
リングの一部に、創業者ハリー・ウィンストンの名前のイニシャル「H」と「W」をかたどった台座に、約0.002カラットという極めて小さなラウンドブリリアントカット・ダイヤモンドが1石だけセッティングされています。
ダイヤモンドの存在感は控えめですが、ブランドのアイデンティティがさりげなく刻まれており、特別感を求める方に適しています。
これらのモデルは、ハリーウィンストンの品質をシンプルに享受したいと考える男性にとって、非常に魅力的な選択肢と言えるでしょう。
シンプルさが人気の理由
男性がハリーウィンストンのような高級ブランドで、あえてダイヤモンドなしのシンプルな結婚指輪を選ぶのには、いくつかの理由があります。
第一に、TPOを選ばない汎用性の高さが挙げられます。シンプルなプラチナやゴールドのリングは、フォーマルなビジネスシーンからカジュアルなプライベートまで、どんな状況でも悪目立ちすることがありません。特に、華美な装飾が好まれない職場環境の方にとっては、安心して毎日身に着けられるデザインです。
第二に、永く使える普遍的なデザインであることです。結婚指輪は、これから何十年という長い年月を共にする特別なアイテムです。流行に左右されないクラシックなデザインは、20代や30代の時はもちろん、50代、60代と年齢を重ねても古さを感じさせず、その時々の自分のスタイルに自然と調和してくれます。
そして、素材そのものの価値を実感できる点も大きな魅力です。ハリーウィンストンのようなトップジュエラーは、最高品質の素材を厳選して使用しています。ダイヤモンドの輝きに頼らなくても、プラチナ950が放つ重厚で美しい光沢や、熟練の職人による完璧な仕上げが、リングそのものに圧倒的な存在感を与えます。
シンプルだからこそ、素材の良さや作りの丁寧さが際立ち、本質的な価値を求める男性の心を掴むのです。
結婚指輪はダイヤなしがいい?
結婚指輪を選ぶ際、ダイヤモンドの有無は大きな選択肢の一つになります。結論から言うと、ダイヤモンドなしの結婚指輪には、日常生活における多くのメリットが存在します。
最大の理由は、そのシンプルさと普段使いのしやすさです。装飾がないため、仕事中やプライベートなど、どのような場面でも服装やTPOを気にすることなく自然に身に着けられます。特に、手作業が多い職業の方や、家事、育児で指輪への負担が気になる方にとって、ダイヤモンドが引っかかったり、外れたりする心配がない点は大きな安心材料です。
また、デザインの普遍性も魅力と言えます。流行に左右されないミニマルなデザインは、何十年経っても飽きることがなく、まさに一生ものとして永く愛用できます。年齢を重ねて手元の印象が変わっても、シンプルなリングは変わらずに馴染んでくれるでしょう。
一方で、華やかさに欠けると感じる可能性も考慮に入れる必要があります。購入当初は満足していても、年月の経過とともに「少し物足りない」と感じる方もいるかもしれません。
ただ、そのような場合でも、婚約指輪や他のファッションリングとの重ね付けをすることで、手元の印象を華やかに演出することが可能です。このように、将来的なスタイルの変化にも柔軟に対応できるのが、ダイヤなしリングの利点とも考えられます。
女性と男性のダイヤありとなしの割合
結婚指輪のダイヤモンドの有無について、男女で好みが分かれる傾向があります。
「ゼクシィ結婚トレンド調査2023」によると、結婚指輪にダイヤモンドが付いているデザインを選んだ人の割合は、妻が78.0%であるのに対し、夫は16.3%でした。逆に、宝石が付いていないデザインを選んだ人は、妻が18.7%、夫が76.2%という結果になっています。
このデータから、女性の約8割がダイヤモンドありの華やかなデザインを好み、男性の約8割がダイヤモンドなしのシンプルなデザインを好むという、明確な傾向がうかがえます。
この背景には、男女間の価値観の違いがあると考えられます。女性は結婚指輪に対して、婚約指輪と同様に特別な輝きや手元を美しく見せる華やかさを求めることが多いようです。一方、男性は日常的に身に着けることを前提に、実用性やさりげなさ、仕事の邪魔にならないことを重視する傾向が強いと言えます。
もちろん、これはあくまで一般的な傾向であり、カップルによって考え方はさまざまです。最近では、男性でも小粒のダイヤモンドが入ったデザインを選んだり、お互いの好みを尊重して全く異なるデザインの指輪をペアとして選ぶカップルも増えています。大切なのは、二人でよく話し合い、お互いが納得できる指輪を選ぶことでしょう。
ハリーウィンストンで男性がダイヤなし結婚指輪を選ぶ方法

※画像はイメージです
- ダイヤなしモデルの値段はいくら?
- 海外限定モデルの取り寄せ方法
- ダイヤなしの結婚指輪のブランド比較
- 品質とクラフトマンシップの高さ
- アフターサービスとメンテナンス
- ハリーウィンストン結婚指輪で男性ダイヤなしを選ぶ価値
ダイヤなしモデルの値段はいくら?
ハリーウィンストンのダイヤなし結婚指輪を検討する際、最も気になるのが値段でしょう。ブランドの格式から高価であることは予想されますが、具体的な価格帯を把握しておくことは計画を立てる上で大切です。
前述の通り、日本国内で唯一購入可能な「インフィニット・ウェディングバンド」の価格は671,000円からとなっています。これが、日本におけるハリーウィンストンのダイヤなしリングの一つの基準価格と考えられます。
海外限定モデルについては、日本での公式価格は発表されていません。しかし、「シグネチャー バンド リング」の参考価格が649,000円からという情報があることから、他のモデルもおおよそ60万円台後半からがスタートラインになると推測されます。
モデル名 | 日本での購入可否 | 参考価格(税込) |
インフィニット・ウェディングバンド | 可能 | 671,000円~ |
シグネチャー バンド リング | 不可(海外限定) | 649,000円~ |
プラチナ ミルグレインリング | 不可(海外限定) | 要問い合わせ |
プラチナ ウェディングバンド | 不可(海外限定) | 要問い合わせ |
この価格は、一般的な結婚指輪の相場(ペアで20万円~30万円程度)と比較すると高額です。しかし、これはハリーウィンストンという世界最高峰のブランド価値、厳選された最高品質の素材、そして熟練職人による手作業の技術料が反映された結果です。
ダイヤありのモデルには数百万円を超えるものも多い中で、ダイヤなしモデルはブランドのエッセンスを比較的手の届きやすい価格で享受できる選択肢と言えるかもしれません。
なお、これらの価格はあくまで参考であり、為替レートの変動やブランドの価格改定によって変更される可能性があるため、最新の情報は必ず店舗で確認するようにしてください。
海外限定モデルの取り寄せ方法
日本未入荷の海外限定モデルを手に入れるには、いくつかの方法を検討する必要があります。最も現実的で安心な方法は、日本のハリーウィンストン正規店に直接問い合わせることです。
国内店舗での特別注文
まず、最寄りのハリーウィンストンのブティックへ来店、または電話で連絡を取り、希望する海外限定モデルの取り寄せが可能かどうかを相談します。その際、「プラチナ ミルグレインリング」といった具体的なモデル名や、もし分かれば商品番号を伝えると、話がスムーズに進みます。
店舗の判断や本国の在庫状況にもよりますが、特別注文として対応してもらえる可能性があります。ただし、この方法の場合、通常よりも長い納期(数ヶ月以上)が必要になることや、場合によっては追加の費用が発生する可能性があることを念頭に置いておく必要があります。
購入を決める前に、納期や総額、キャンセルポリシーなどを詳しく確認することが不可欠です。
海外店舗での直接購入
もう一つの方法は、海外旅行や出張の際に、現地のハリーウィンストンブティックで購入することです。ニューヨークやパリ、ロンドンなどの旗艦店では、日本よりも豊富なラインナップが揃っている可能性があります。
この方法のメリットは、為替レートによっては日本で取り寄せるよりも安く購入できる可能性がある点や、免税手続きを利用できる場合があることです。
一方で、サイズ直しの際に日本の店舗で対応してもらえない可能性や、帰国時に高額品として関税がかかる場合があるなど、デメリットも存在します。購入後のアフターサービスについて、日本の店舗でどのような対応が可能かを事前に確認しておくと安心でしょう。
ダイヤなしの結婚指輪のブランド比較
ハリーウィンストンの他にも、男性向けのシンプルなダイヤなし結婚指輪を提供している高級ブランドは数多く存在します。ここでは、代表的なブランドとハリーウィンストンの特徴を比較してみましょう。
ブランド | デザインの特徴 | 価格帯(ダイヤなし男性向け) | ブランドイメージ |
ハリーウィンストン | 独創的で重厚感のあるデザイン。最高品質の素材と仕上げ。 | 約65万円~ | 最高の格式を誇る「キング・オブ・ダイヤモンド」。希少性が高い。 |
カルティエ | フランスの名門らしい、クラシックで洗練されたエレガントなデザイン。 | 約15万円~ | 王室御用達の歴史を持つ、ステータス性の高いジュエラー。 |
ティファニー | クリーンでモダン、直線的なフォルムが特徴。都会的な印象。 | 約15万円~ | アイコニックなデザインが多く、幅広い世代から愛されるブランド。 |
NIWAKA(俄) | 日本の美意識や風景をモチーフにした、ストーリー性のあるデザイン。 | 約10万円~ | 京都発祥。着け心地の良さと、精巧で繊細な作りが評価されている。 |
このように比較すると、ハリーウィンストンの特徴がより明確になります。カルティエやティファニーが比較的クラシックで定番のデザインが多いのに対し、ハリーウィンストンのダイヤなしモデルは「インフィニット」の2連モチーフなど、シンプルながらも独創的なデザインが見られます。
価格帯も他のブランドに比べて高めに設定されており、より特別な存在感を放っています。ブランドイメージにおいても、他の追随を許さない最高峰のジュエラーとしての地位を確立しており、その希少性と格式の高さが最大の魅力と言えるでしょう。最終的には、デザインの好み、予算、そしてブランドが持つ世界観への共感度などを総合的に考慮して、自分に最もふさわしい一品を選ぶことが大切です。
品質とクラフトマンシップの高さ
ハリーウィンストンの結婚指輪が、たとえダイヤモンドなしのシンプルなデザインであっても高価である理由は、その比類なき品質とクラフトマンシップにあります。
まず、使用される素材へのこだわりが挙げられます。ハリーウィンストンのプラチナリングには、宝飾品として最も純度が高いとされる「プラチナ950」が使用されています。
これは95%が純粋なプラチナであることを意味し、その重厚な輝きと変質・変色しにくい耐久性は、一生ものの結婚指輪に最もふさわしい素材です。ブランドは、このプラチナの中でもさらに厳格な基準で選別された、最高品質のものだけを使用しています。
さらに、その素材をリングへと昇華させるのが、熟練した職人たちの卓越した技術です。ハリーウィンストンの指輪は、機械による大量生産ではなく、一点一点が職人の手作業によって丹念に作り上げられます。
特に、リングの着け心地を左右する内側の仕上げ(内甲丸)は、指に吸い付くような滑らかさを実現するために、完璧な曲線になるまで時間をかけて磨き上げられます。
このような、目に見えない部分への一切の妥協を許さない姿勢こそが、ハリーウィンストンのクラフトマンシップの神髄です。
シンプルに見えるリングほど、フォルムの美しさや仕上げの精度が問われます。ダイヤモンドがなくても圧倒的な高級感と満足感を得られるのは、こうした最高品質の素材と世界最高峰の技術が融合しているからに他なりません。
アフターサービスとメンテナンス
高価な結婚指輪を安心して永く愛用するためには、購入後のアフターサービスが非常に重要です。ハリーウィンストンでは、正規ブティックで購入した顧客に対して、充実したサポート体制を整えています。
主なサービス内容としては、指輪の輝きを保つためのクリーニングサービスが挙げられます。ブティックに持ち込むことで、専門のスタッフが超音波洗浄などを用いて、日常の使用で付着した皮脂汚れなどを綺麗に取り除いてくれます。定期的にこのサービスを利用することで、購入時のような美しい輝きを維持することが可能です。
また、年月を経てサイズが変わってしまった場合のサイズ直しにも対応しています。ただし、リングのデザインによっては調整できる範囲に制限があったり、対応が難しい場合もあるため、購入時に確認しておくと良いでしょう。
万が一、リングに傷が付いたり、歪んでしまったりした場合の修理についても相談が可能です。ハリーウィンストンの製品を熟知した専門の職人が、最善の方法で修復にあたります。
これらのアフターサービスは、ハリーウィンストンの品質を生涯にわたって保証するものであり、ブランドの信頼性の証でもあります。海外限定モデルを国内の店舗で取り寄せた場合のアフターサービスの適用範囲についても、購入時に詳しく確認しておくことが、後々の安心に繋がります。
ハリーウィンストンの結婚指輪で男性がダイヤなしを選ぶ価値
この記事で解説してきたポイントを、最後に箇条書きでまとめます。
- ハリーウィンストンには男性向けのダイヤなし結婚指輪が存在する
- ダイヤなしモデルはシンプルで普段使いしやすく男性に人気が高い
- 日本国内で正規購入できるダイヤなしモデルは「インフィニット・ウェディングバンド」のみ
- インフィニット・ウェディングバンドの参考価格は671,000円から
- 海外には「ミルグレインリング」や「プラチナ ウェディングバンド」などの限定モデルがある
- 海外限定モデルの入手は日本の正規店への問い合わせが基本となる
- ダイヤなしリングの価格帯は一般的に60万円台後半からと考えられる
- 価格が高い理由は最高品質の素材と卓越した職人技にある
- 使用されるプラチナは純度の高いプラチナ950
- リングは一点一点が職人の手作業で丁寧に仕上げられている
- 見えない内側の仕上げにもこだわり、滑らかな着け心地を実現
- 正規店での購入によりクリーニングやサイズ直しなどの手厚いアフターサービスが受けられる
- 他の高級ブランドと比較して、より希少性が高く格式のある選択肢と言える
- デザインは普遍的で、年齢を重ねても永く愛用することができる
- ダイヤモンドがなくても、ブランドの価値と品質を十分に享受できる選択肢である