カルティエ トリニティのピアスをイヤリングに変更する4つの方法

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カルティエの素敵なトリニティピアス、愛用していたのにピアス穴が塞がったり、そもそも穴を開けていなくて使えない…なんて悩み、ありませんか? イヤリングに変更できたら最高ですよね。

でも、カルティエの修理サービスで改造はできるのでしょうか? 一般的なリフォームだと費用はいくらかかるのか、価値が下がるというのは本当なのか…。

手軽なイヤリングコンバーターの使い心地や、もし片耳を紛失した場合の対処法、いっそ中古を探す方がいいのか、気になる点はたくさんあると思います。

大切なトリニティだからこそ、失敗したくないですよね。この記事では、カルティエのトリニティピアスをイヤリングに変更したいと考えたときの選択肢と、それぞれのメリット・デメリットを詳しくご紹介します。

記事のポイント
  • カルティエ公式での修理の可能性
  • 社外リフォームの重大なリスク
  • イヤリングコンバーターの注意点
  • 最も安全な「買い替え」という選択肢
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カルティエ トリニティのピアスをイヤリングに変更する方法

まず、ピアスをイヤリングとして使うための「改造」や「工夫」に関する3つの方法を見ていきましょう。それぞれに良い点と、特に高価なジュエリーだからこそ知っておくべき注意点があります。

カルティエ公式の修理サービス

やはり一番に思いつくのは、製造元であるカルティエに直接お願いすることですよね。

カルティエの公式サイトを見ると「イヤリングのクラスプ交換」や「留め具システムの調整」といったサービスが紹介されています。これは、お客様のニーズに合わせて、より快適に使えるように調整するサービスとのこと

これには診断、サイズ直し、ポリッシング(研磨)クリーニングなどが含まれるそうで、専門のジュエラーがしっかり見てくれる安心感がありますね。

公式での改造は可能か?

ただ、気になるのは「ピアスからイヤリングへの構造変更」を本当にやってもらえるのか、という点です。

カルティエのサービスには、一貫して「技術的な実現可能性(subject to technical feasibility)」という条件が付いています。

これは、単に「金具を付けられるか」という話だけではないんです。カルティエにとって、ジュエリーは「作品(creation)」

もし改造によってトリニティの美しい3連リングの動きが妨げられたり、デザインのバランスが崩れたりすると判断された場合「作品の完全性を損なう」として「技術的に実現不可能」と判断される可能性があります。

ですから、この方法が使えるかどうかは、お持ちのピアスをブティックに持っていき、専門家による「診断」を受けるまで確定しません。

ちなみに海外(オーストラリア)の公式サイトでは、イヤリング調整費用がAUD 400(約4万円)から、期間は最低2週間と記載がありましたが、日本国内での正確な費用や期間は、やはりブティックでの見積もりが必要です。

もし公式で改造が受理されたら、資産価値も真正性も維持されるので、最良の選択肢の一つかなと思います。

社外修理の費用と大きなリスク

もしカルティエ公式で断られてしまった場合、次に考えるのが一般の宝飾リフォーム店での改造です。

多くのリフォーム店が「ピアスからイヤリングへのリフォーム」をメニューとして持っていますよね。具体的には、ピアスのポスト(針)を切断して、新しくK18製などのクリップ式やネジバネ式の金具をレーザーで溶接する作業になります。

費用は、お店の技術や使う金具の素材にもよりますが、一般的な相場としては数万円から十数万円程度のようです。

ですが、この「社外修理」という選択肢には、取り返しのつかない重大なリスクが潜んでいるんです。

改造でジュエリーの価値が下がる

私が一番お伝えしたいのが、このリスクです。大切な資産に関わることなので、少し詳しくお話ししますね。

1. カルティエの保証が永久に失効する

カルティエの保証規定では「承認されていない修理」や「改造・汚損・解体・修正」が行われた製品は、すべての保証や修理サービスの適用除外となります。社外リフォームは、まさにこの「承認されていない改造」に該当します。

これは「保証期間が切れる」というレベルの話ではなく、今後、たとえ改造と関係ないクリーニングや磨き直しであっても、カルティエから一切のアフターサービスを永久に拒否される「改造品」扱いになってしまう、ということです。

2. 資産価値が「地金代」に暴落する危険性

これが金銭的に最大のデメリットです。ブランドジュエリーの中古市場(買取店など)では、社外で改造された製品の価値は劇的に下がります。

理由は、買取店が「公式サポートを受けられない改造品」を、「本物のカルティエ」として次の人に再販するのが非常に難しいから。

その結果、多くの店で買取を「不可」とされたり、最悪の場合、カルティエのブランド価値やデザイン料がすべてゼロと査定され、素材であるK18ゴールドの重量に基づいた「地金代(スクラップ価格)」でしか買い取ってもらえなくなる可能性が非常に高いです。

例えば、中古市場で20万円以上の価値があるトリニティピアスが、社外改造によって数万円の「金の重さ」の価値にまで暴落してしまう…これは本当に避けたいですよね。

イヤリングコンバーターの活用

「改造はリスクが高すぎる…」と感じた方にとって、最も手軽なのがこの方法です。

イヤリングコンバーターは、ピアスのポストを差し込むだけで、ピアス全体をイヤリング(クリップ式やネジバネ式)として使えるようにするアタッチメント部品です。

使い方はとても簡単で、ピアスのキャッチを外し、コンバーターの下部にある受け穴にポストを差し込むだけ。

最大のメリットは、トリニティピアス本体に一切の改造を加えない点。これならカルティエの保証も、資産価値も完全に維持されます。コンバーター自体も数千円程度で手軽に入手できますしね。

コンバーターのデメリットと紛失

ただ、この手軽な方法にも、高価なトリニティピアスに使うには見過ごせない欠点があります。

ひとつはデザインの問題。コンバーターの構造上、どうしても耳たぶの下にコンバーター本体がぶら下がる形になるため、カルティエが意図したデザインとは少し見た目が変わってしまいます。

そして最大のリスクは「紛失」です。

あるイヤリングコンバーターのレビューに「(コンバーターを)着けた時に首をふったりして、落ちない事を確認した方が良い」「高価なピアスを着ける際は…万一に備える事にします」という声がありました。

さらに「ピアスもイヤリングコンバーターも片方流れたのは悲しかった」という、とても悲しい経験談も…。

カルティエのトリニティピアスは、スリーカラーのK18ゴールドでできており、相応の重量があります。安価なコンバーターの留め具が、その重さと日常の動きに耐えられず、不意に脱落してしまうリスクは否定できません。

数十万円の価値があるピアスを、数千円のパーツの不具合で永久に失うのは…あまりにリスクが高いと私は思います。これは一時的な試用や、紛失しても諦めがつく価格帯のピアス向きかもしれません。

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カルティエ トリニティのピアスをイヤリングに変更する最適解

ここまで「改造」のリスクを中心にお話ししてきましたが、実はもう一つ、ユーザーさんが当初想定していなかったかもしれない、最も現実的で安全な「第4の道」があるんです。

純正クリップ式イヤリングの中古

私もリサーチしていて「これだ!」と思ったのですが、実はカルティエは歴史的に「トリニティ」コレクションで、ピアス穴が不要な「クリップ式イヤリング」を製造・販売していたんです。

これらは現在、新品のラインナップには少ないかもしれませんが、ヴィンテージや中古の市場(セカンダリーマーケット)では流通しています。「フープイヤリング」や「クリップオン・イヤリング」といった名前で販売されていますね。

「改造」ではなく「買い替える」という発想

私が最も推奨したいのが、この選択肢です。つまり、リスクを冒して「改造」するのではなく、安全に「資産を交換」するんです。

  1. (売却)現在所有している「トリニティ ピアス」を、ブランド品専門の買取店などで売却します。
  2. (購入)その資金を元に、信頼できる中古・ヴィンテージショップで、状態の良い純正「トリニティ イヤリング(クリップ式)」を購入します。

この方法なら、他のすべての選択肢の欠点を克服できます。

  • 真正性の維持: 100%カルティエ純正の「作品」であり、改造品ではありません。
  • 資産価値の維持: ブランド価値は完全に維持されます。将来売却する際も正当に査定されます。
  • 公式サポートの享受: 中古で購入したものであっても、純正品であればカルティエブティックでクリーニングや修理などのアフターサービスを受けられます。
  • 美的完全性: 後から改造したアンバランスなものではなく、最初からイヤリングとして完璧にデザインされた造形美を楽しめます。

中古トリニティの価格相場

「買い替える」となると、気になるのは価格ですよね。

中古市場での価格は、モデルのサイズ、ダイヤモンドの有無、状態によって本当に様々です。

調査時点では、純正のトリニティ「イヤリング」は、片耳で約7万円のものから、両耳で20万円台、30万円台、デザインによっては40万円台、高価なヴィンテージモデルでは70万円台といった価格帯で取引されていました。

同時に、今お持ちのトリニティ「ピアス」も、中古市場で非常に人気があり、状態が良ければ20万円台などで高値で取引されています。

つまり、お手持ちのピアスの売却額と、購入したいイヤリングの価格次第では、大きな追加費用なく「交換」できる可能性も十分にあるんです。

※これらの価格は、あくまで調査時点での一例です。実際の買取価格や販売価格は、お店の査定、商品の希少性、コンディションによって大きく変動しますので、目安としてお考えください。

ピアス穴が塞がった時の対処

「イヤリングへの変更」を考える理由が「ピアスの穴が塞がった・塞がりかけている」ことなら、ちょっと待ってください。

その場合、高価なピアスの改造を考える前に「ピアスホールの復活」を検討する道もあります。

大切なのは、無理に自分で通そうとせず、必ず医療機関(皮膚科、クリニック)で相談することです。

医療機関では、塞がりかけの場合、ファーストピアスやシリコン製の「レスキューピアス」といった専用の器具を使って、安全にホールを再確保できる場合があります。

完全に塞がってしまった場合でも、同じ場所に再度開け直すことが可能か(リスクなども含め)、専門医に相談できます。

数万円の医療費で安全に穴を復活させられるなら、資産価値を破壊するリスクを冒すより、はるかに合理的かもしれませんよね。まずは専門医のアドバイスを受けてみることをお勧めします。

ピアス片耳を紛失した場合

「片方をなくしてしまったから、残った片耳だけでもイヤリングにして使いたい」…そう考える方もいらっしゃるかもしれません。

ですが、その前に試してほしいことがあります。

まず、カルティエブティックに相談してください。 カルティエのサービスには「紛失したコンポーネントの追加・交換」という項目があります。

これは、ブティックを通じて紛失した片方だけを(もちろん有料ですが)再注文できる可能性を示しています。これがペアに戻す一番確実な方法です。

次に、中古市場を見てみましょう。中古市場では「片耳のみ」のカルティエピアスやイヤリングが売買されていることがあります。また、逆に「片耳のみ」のピアスを買い取ってくれるお店もあります。

残った片耳を、資産価値ゼロの「改造品」にしてしまうより「公式で片耳を注文する」か「残った片耳を売却する」方が、経済的損失を最小限に抑えられるはずです。

結論:カルティエ トリニティのピアスをイヤリングに変更する前に

「カルティエ トリニティ ピアスをイヤリングに変更」したいと考えたとき、取るべき行動を私なりにまとめてみました。

推奨アクションプラン

  1. Step 1: 【必須】カルティエブティックに相談   まずは正規店にピアスを持ち込み「イヤリングの留め具に変更したい」と公式に相談してください。もしそこで「技術的に可能」と診断され、費用や納期に納得できれば、それが最も理想的で安全な方法です。
  2. Step 2: (公式不可なら)ピアスの穴を再検討   もしブティックで改造を断られた場合、理由が「穴が塞がった」ことなら、安易に改造へ走らず、皮膚科などの医療機関で「ピアスホールの再確保」が可能か相談してみてください。
  3. Step 3: 【最推奨】「売却&購入」プランの実行   公式サービスが不可で、穴の利用も難しい場合。社外リフォーム(改造)は、資産価値を破壊するリスクがあるので絶対に避けてください。   その代わり、今お持ちの「トリニティ ピアス」を信頼できる専門店で売却し、その資金を元手に、状態の良い「カルティエ純正の中古イヤリング」を探す「買い替え」を強く推奨します。

大切なトリニティの輝きと、その資産価値をどちらも損なうことがないよう、ぜひ慎重に、ご自身にとって最適な方法を選んでくださいね。

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