「ブシュロン ゴドロン 似てる」って検索するとき、すごく迷いますよね。ブシュロンのゴドロンは、あの丸みのあるフォルムが本当に素敵です。
でも、いざ検討し始めると、同じブシュロン内のファセットやクル・ド・パリとどう違うの?とか、重ね付けするならどれ?って悩みますし、価格もスモールとレギュラー、プラチナとゴールドで結構違います。
さらに、ショパールのアイスキューブやシャネルのココ クラッシュ、ショーメ、ティファニー、ブルガリといった他のハイブランドにも、幾何学的なデザインがあって目移りしちゃいます。
もしかしたら、もっと安い価格帯で、手作りできるような似たデザインを探している方もいるかもしれません。
この記事では、そんな「ゴドロンに似てるかも?」と思うリングを、ブシュロンのブランド内から他のハイブランド、価格帯の選択肢まで、分かりやすく整理していきますね。
ブシュロンのゴドロンに似てるのはブランド内?
まず、一番「似てる」と感じやすく、比較対象になるのが、ブシュロンのブランド内部のリングたちです。
ゴドロン、ファセット、クル・ド・パリは、ブシュロンの幾何学モチーフの代表格ですね。この違いが分かると、選びやすくなるかなと思います。
ゴドロンのデザインと価格
「ゴドロン」は、ブシュロンを象徴するモチーフの一つですよね。このデザインの素敵なところは、単なる縦溝じゃなくて、建築とかにも使われる「ガドルーン」装飾っていう古典的なデザインが由来になっているところ。
「丸みを帯びたフォルム」が最大の特徴です。2本の丸い地金が一つに合わさったようなデザインは、「いつまでも変わらずに寄り添うふたりの結びつきの強さ」を表現しているそうで、結婚指輪としてのストーリー性もばっちりです。
磨き上げられたゴールドやプラチナが、「つるん」とした柔らかい光を反射させるのが、本当にエレガントですよね。
ただ、価格はちょっと複雑かもしれません。例えば、
- ゴドロン リング スモール(素材不明):188,100円
- ゴドロン リング レギュラー(イエローゴールド):281,600円
- ゴドロン リング スモール(プラチナ):294,800円(2023年4月時点)
といった感じで、同じスモールでも素材で10万円以上の差が出たりします。中古市場だとPt950のものが8万円台~9万円台で見かけることもありますね。
価格に関するご注意 この記事に記載している価格は、調査時点(2023年〜2024年)の新品定価や中古市場の参考価格です。 ハイブランドのジュエリーは価格改定が頻繁に行われますので、最新の正確な価格は必ずブシュロン公式サイトや正規販売店でご確認ください。
輝きで似てるファセット
ゴドロンの「つるん」とした柔らかな光沢に対して、ダイヤモンドみたいな「輝き」で比較されるのが「ファセット」です。
ゴドロンが「丸い凸型」なのに対して、ファセットは名前の通り、ダイヤモンドの「ファセット(カット面)」をモチーフにした、幾何学的な「平面」の集合体なんです。
だから、光が「流れる」ように反射するゴドロンと違って、ファセットは複数の平面が「光を強く反射し、ダイヤモンドのように輝く」ように設計されています。
ゴドロンを試着してみて「思ったより地味かも?」と感じた方や、ダイヤなしの地金だけで最大限の華やかさが欲しい方には、ファセットがすごく魅力的に映ると思います。
質感で似てるクル・ド・パリ
ブシュロンのもう一つの代表格が「クル・ド・パリ」です。これは「質感」で比較されるデザインですね。
ゴドロンが「縦の滑らかな曲線」なのに対し、クル・ド・パリはパリのヴァンドーム広場の「石畳」がモチーフになっています。ブシュロンの伝統的な「ポワント・ド・ディアマン(ダイヤモンドの先端)」と呼ばれるモチーフです。
「点(ピラミッド)」の集合体なので、ゴドロンが「エレガント」「クラシック」な印象なら、クル・ド・パリは「エッジィ」「モダン」「建築的」な印象を与えます。
柔らかく古典的なゴドロンか、個性的でモダンなクル・ド・パリか。これは好みがはっきり分かれるポイントかなと思います。
ファセットとクル・ド・パリの重ね付け
「ゴドロン 似てる」って検索される理由の一つが、この「重ね付け」にあると私は思っています。インスタとかで見ると、どれがどれだか一瞬分からなくなっちゃう(笑)。
ブシュロンで人気の重ね付け ブシュロンの重ね付けで特に人気No.1とされているのが、「クル・ド・パリ × ファセット」の組み合わせです。質感の違うキラキラ感がすごいですよね。 もちろん「クル・ド・パリ × ゴドロン」の組み合わせも存在します。こうしたリングがSNSなどで混在することで、「このリングはどれ?」という混同が生まれ、「似てる」検索につながっているんですね。
ファセットとゴドロンの価格比較
価格帯で比べると、この2つは本当に迷うと思います。
- ゴドロン・スモール:188,100円~
- ファセット(スモール):195,800円~
価格がすごく近いんです。だからこそ、「柔らかな光沢」のゴドロンを選ぶか、「ダイヤモンドのような輝き」のファセットを選ぶか、まさに究極の選択ですね。
ブシュロンのゴドロンに似てる他ハイブランド
次は、ブシュロン以外で「ブシュロン ゴドロン 似てる」と検索する人が比較検討しているであろう、他のハイブランドのリングを見ていきましょう。
ブランドを横断して「幾何学的なリング」を探している方も多いですよね。
ショパール アイスキューブ
ゴドロンの「曲線」に対して「直線」の代表格とも言えるのが、ショパールの「アイスキューブ」です。
ゴドロンが「縦の丸いライン」なら、アイスキューブは「小さな氷のキューブ(立方体)」がカチッと連なったデザイン。1999年からあるアイコニックなコレクションです。
「ミニマルな美学」「アーキテクチャルなデザイン」が特徴で、ブシュロンのパリ的なエレガンスとは対照的に、より「都会的」「モード」な印象を与えます。
しかも、エントリーモデルは190,300円からと、ゴドロン・スモールと極めて近い価格帯。これは悩みます…。「クラシック・曲線」のゴドロンか、「モダン・直線」のアイスキューブか、という市場の二大巨頭かもしれません。
シャネル ココ クラッシュ
ゴドロンに一番近い「柔らかい幾何学模様」の競合がシャネルの「ココ クラッシュ」かなと私は思います。
ゴドロンが「縦」の丸いラインなのに対し、ココ クラッシュはシャネルを象徴する「キルティングモチーフ(マトラッセ)」「斜め」に交差する丸いラインが特徴です。
どっちも「丸みを帯びた」「凸型」の地金で構成されていて、触感や光の反射が「滑らか」で「柔らかい」という共通点があります。
ゴドロンの丸みを気に入りつつ、よりファッション性の高いブランドアイコンを求める層がココ クラッシュを選択肢に入れている印象ですね。
ショーメ ビーマイラブ
ショーメの「ビーマイラブ」も、幾何学デザインとしてとても人気があります。
デザインはナポレオンの象徴であるミツバチの巣「ハニカム(蜂の巣)」パターンで、「六角形」が連なっています。
ゴドロンが1本で「ふたりの結びつき」としてデザインが完結しているのに対して、ビーマイラブの六角形は、その凹凸形状から本質的に「重ね付け(スタッキング)」を前提にしているデザインかなと思います。
1本でも可愛いですが、複数本重ねることでデザインが完成する、という魅力がありますね。
ティファニー T トゥルー
ティファニーなら「T トゥルー」が比較対象になるかもしれません。
ゴドロンが抽象的な「縦線」なのに対して、T トゥルーはモダンな「T」のパターン(ブランドイニシャル)をリング全体に施しています。
これは「分かる人にだけ分かる」ゴドロンの玄人好みなデザインを選ぶか、ティファニーというブランドアイデンティティをより明確に纏える「T トゥルー」を選ぶか、という自己表現のレベルでの比較になりそうです。
ブルガリ ビー・ゼロワン
ブルガリの「ビー・ゼロワン」は、デザインの形自体はゴドロンと似ていません。
ローマのコロッセオやガス管に着想を得た「トゥボガス」技法による「スパイラル(渦巻き)」状の立体的なデザインです。
でも、結婚指輪を探すとき、ブシュロン、ブルガリ、カルティエ、ティファニーって横並びで比較しますよね。
ゴドロンが「ブシュロンの幾何学アイコン」であるのと同様に、ビー・ゼロワンは「ブルガリの幾何学アイコン」です。
「似てる」検索は、こういうブランドの「アイコンリング」という概念的な類似性によっても引き起こされているんだと思います。
安い価格で手作りする選択肢
「ゴドロンのデザインは好きだけど、価格が予算オーバー…」とか、「高光沢がちょっと苦手かも」「もっとオリジナリティが欲しい」という方もいるかもしれません。
そういう場合は、ゴドロンの「デザイン要素」を抽出しつつ、手頃な価格や異なる仕上げで実現できるブランドを探すのも一つの手です。
手作りやカスタムオーダーという選択
- 「ライン彫り」: 「CRAFY(クラフィ)」のような手作り指輪の工房では、ゴドロンの縦溝デザインによく似た「ライン彫り」を40,000円くらいから手作りできるみたいです。彫りの中をツヤあり、サイドをツヤ消しにするなど、仕上げをカスタマイズできるのが魅力ですね。
- 「マルトレ(槌目)」: ゴドロンの「規則的なテクスチャ」とは逆に、「atelier CraM(アトリエ クラム)」の「Martele – マルトレ」(フランス語で「槌目」)のような、「不規則」「有機的」なテクスチャを選ぶのも素敵です。ハンマーで叩いたような凹凸がカジュアルで、K18なら5万円台からあるようです。
- 「ヘアライン仕上げ」: ゴドロンの最大の特徴である「磨きあげられた高光沢」が好みでない場合。「鎌倉彫金工房」などで選べる「ヘアライン仕上げ」は、髪の毛のような細い線状のテクスチャ(ツヤ消し)です。「ライン」という要素は好きだけど「マット」な質感がいい、というニーズに応えてくれます。
※価格はあくまで調査時点の目安です。素材や幅、オプションによって大きく変動しますので、必ず各工房の公式サイトで最新情報をご確認ください。
ブシュロンのゴドロンに似てるリングの選び方
ここまで「ブシュロン ゴドロン 似てる」リングをたくさん見てきました。デザイン、ブランド、価格、質感…いろんな軸で比較対象があることが分かりましたね。
最後に、選び方の指針を私なりにまとめてみます。
「ゴドロン」は、その「丸みを帯びたフォルム」と「ふたりの結びつき」というストーリーにおいて、やっぱり特別なポジションにあるリングだと思います。
それを踏まえた上で…
あなたに合う「似てる」リングは?
1. ブシュロンの中で比較するなら 柔らかな光沢の「ゴドロン」か、ダイヤモンドのような輝きの「ファセット」か、エッジィな質感の「クル・ド・パリ」か。これは「光沢」と「質感」の好みで決まりますね。
2. ハイブランドで比較するなら クラシック・エレガントな「ゴドロン」か、モード・都会的な「アイスキューブ(ショパール)」か、フェミニン・アイコニックな「ココ クラッシュ(シャネル)」か。これはブランドイメージとデザインの好みの選択です。
3. デザイン要素で選ぶなら 高光沢の「ゴドロン」に対し、カスタマイズ可能な「ライン彫り」や、マットな「ヘアライン仕上げ」か。これは「価格」と「質感の好み」が軸になります。
これらの比較軸を明確にすることで、ご自身のニーズに最も合致した「ゴドロン」、あるいは「ゴドロンに似た」最適なリングが見つかるんじゃないかなと思います!

