ete(エテ)のネックレス、繊細でとっても素敵ですよね。私も大好きなブランドの一つです。
でも「eteのネックレスは錆びないかな?」「つけっぱなしにしたいけど、お風呂や寝るときはどうなんだろう…」と気になっている方も多いと思います。
あるいは、既にお持ちのネックレスが黒ずんで「もしかして錆びた?」と焦っているかもしれません。
eteのネックレスがダサいかも、なんて評判を気にする方もいるようですが、実際には素材の特性を知らないまま使ってしまい、メッキが剥がれたり、変色したりして「イメージと違った」と感じるケースが多いように思います。特にK10やシルバー925といった素材は、扱い方にちょっとしたコツが必要です。
この記事では「eteのネックレスは錆びない」の真相から、素材別の変色(黒ずみ)の理由、そして大切なネックレスを長く愛用するためのお手入れ方法や公式のクリーニングサービスまで、しっかり解説していきますね。
「ete(エテ)のネックレスは錆びない」の真相は?変色の原因を解説
まず、eteのネックレスが「錆びる」のかどうか、その真相から見ていきましょう。多くの方が「錆びる」と心配されていますが、実は素材の特性を理解すると、どうして変色するのかが見えてきます。
「錆び」の正体は「変色」
まず結論から言うと、eteで主に使用されているK18、K10ゴールド、シルバー925といった貴金属は、鉄のように赤茶色くボロボロになる「錆び(酸化腐食)」は起こしません。
では、あの黒ずみや赤みは何かというと、それは「錆び」ではなく化学反応による「変色」なんです。
変色の主な化学反応
- 酸化:金に含まれる「割金(わりがね)」の銅が、汗や皮脂と反応すること。K10やK18の赤みやくすみの原因です。
- 硫化:銀(シルバー925)が、空気中や汗に含まれる「硫黄」と反応して黒い膜(硫化銀)を作ること。
- 塩化:銀が、プールの消毒液や塩素系漂白剤の「塩素」と反応すること。
大切なのは、これら「変色」の多くは表面的な反応であるということ。鉄の錆びと違って、正しいお手入れをすれば元の輝きを取り戻せる可能性が高いんです。
K10ゴールドと黒ずみの関係
eteの華奢なデザインで人気の「K10(10金)」素材。K18(18金)と比べて、実は変色しやすい特性があるのをご存知でしたか?
K10は、金の含有量が約42%で、残りの約58%は強度を高めるための「割金(銀や銅など)」でできています。K18の割金が25%なのに比べると、K10は化学反応を起こしやすい割金の比率が非常に高いんですね。
特に割金に含まれる「銅」は、汗や皮脂に含まれる成分と反応して「酸化」しやすく、これが赤みや茶色い「くすみ(黒ずみのように見える変色)」の原因となります。K10はデリケートな素材だからこそ、日々のケアが大切になるんです。
シルバー925が黒ずむ理由
シルバー925(スターリングシルバー)の黒ずみは、多くの方が経験しているかもしれません。これは「錆びた」のではなく、100%「硫化」という化学反応です。

銀は、空気中や人間の皮脂、汗に微量に含まれる「硫黄(いおう)成分」と非常に反応しやすい性質を持っています。この反応によって、表面に黒い「硫化銀」の膜ができてしまうのが、黒ずみの正体です。
温泉は絶対にNG!
特に注意したいのが温泉です。
温泉の成分には強い硫黄が含まれているため、シルバーアクセサリーを着けたまま入ると、ほんの一瞬で真っ黒になってしまいます(硫化反応を意図的に利用した「いぶし加工」というデザインがあるほどです)
シルバー925の黒ずみは素材の特性上、避けることはできませんが、これも表面的な反応なので、後述するクリーニングで元に戻すことが可能です。
メッキが剥がれた時の対処法
eteのシルバー製品の多くは、黒ずみ(硫化)を防ぐために、表面にロジウムや金で「コーティング(メッキ)」が施されています。このメッキのおかげで、普段使いでは変色しにくいのですが、このメッキは永続的なものではありません。
日常の摩擦や、汗・水が付着したままの放置で経年劣化し、剥がれてしまうことがあります。
メッキ剥がれ最大の原因は「磨きすぎ」
最も避けたいのが、研磨剤入りのクロスで磨いてしまうことです。
汚れを落とすつもりが、表面のメッキ(コーティング)ごと削り取ってしまいます。メッキが剥がれると、そこから中のシルバー925が露出し、部分的に黒ずみが始まってしまうんですね。
一度剥がれてしまったメッキは、自宅で元に戻すことはできません。
この場合、eteの公式ショップで「お修理」として、再コーティング(再メッキ)を相談するのが最善の方法です。状態によりますが、見積もりを出してもらえますよ。
「ダサい」という評判は本当?
「ete ネックレス」と検索すると「ダサい」「嬉しくない」という関連キーワードが出てきて、不安になる方もいるかもしれません。

でも、安心してください。ある調査では、80名を対象にしたアンケートで大多数の人が「ダサくない」と回答しているんです。
eteは、クレセントムーン(三日月)やペタルチェーン、一粒ダイヤモンドなど、華奢で繊細なデザインが人気のブランドです。特に2万円〜5万円前後の予算で、上品なジュエリーを探している層から強い支持を集めています。
「ダサい」と感じる方がわずかにいるのは、単にブランドの好みやテイストが合わないという範疇かなと思います。品質やデザインが劣っているわけではないので、自信を持って好きなデザインを選んで大丈夫ですよ。
「ete(エテ)のネックレスは錆びない」を実現する使い方と手入れ
eteのネックレスが「錆びない」わけではなく、化学反応で「変色する」素材だということが分かりました。
では、どうすれば「錆びない(変色させない)」状態をキープできるのでしょうか?日々の使い方とお手入れが鍵になります。
ネックレスをつけっぱなしで寝るのはNG
「つけっぱなしOK」といった口コミを見かけることもありますが、大切なネックレスを長く使いたいなら、「つけっぱなし」は専門的には推奨されません。
特に就寝時は、無意識のうちに寝返りを打ったりして、繊細なチェーンに負担がかかります。チェーン切れの原因になるだけでなく、体に引っかかって怪我をする可能性もゼロではありません。
また、寝ている間にかく汗や皮脂がネックレスに付着・蓄積し、K10の「酸化」やシルバーの「硫化」を促進してしまいます。衛生的にも良くないですし、素材の劣化を早めるだけなので、寝る時は外す習慣をつけるのがおすすめです。
お風呂や温泉で外すべき理由
つけっぱなしで「お風呂」に入るのも、もちろんNGです。
- お風呂・シャワー:石鹸カスや皮脂汚れがチェーンの隙間に蓄積し、くすみの原因になります。また、水分や熱はメッキ(コーティング)製品の劣化を早める可能性があります。公式の動画でも、石取れや破損のリスクがあるため、入浴時は外すようアナウンスされています。
- 温泉:前述の通り、シルバーやK10・K18の割金(銀)にとって温泉の「硫黄」は天敵です。一瞬で真っ黒に変色してしまいます。
- プール:プールの消毒に使われる「塩素(カルキ)」も危険です。銀と反応して「塩化」という変色を引き起こします。硫化による黒ずみよりも元に戻すのが困難な場合があるため、絶対に外してください。
水場(お風呂、温泉、プール、海)での着用は、変色だけでなく、紛失や破損のリスクも高まります。水場では必ず外すことを徹底しましょう。
自宅でできるお手入れ方法
変色(錆び)を防ぐ最も確実な方法は「予防」です。原因となる汗、皮脂、水分、空気を断つことが最高のメンテナンスになります。
1. 日常の必須ケア (予防)
これが最も重要です。ジュエリーを外したら、専用のジュエリークロスやメガネ拭きのような柔らかい布(研磨剤が入っていないもの)で、付着した皮脂や汗、化粧品を優しく拭き取ってください。
その後は、高温多湿を避け、空気に触れないようにチャック付きのビニール袋や仕切りのあるジュエリーボックスに「個別に」保管するのが理想です。
2. 変色してしまった時のケア (治療)
もし変色してしまったら、素材に合わせた対処が必要です。
K18 / K10 ゴールド(メッキ無し)のくすみ: 皮脂汚れや軽い酸化(くすみ)には、中性洗剤が有効です。40℃程度のぬるま湯に食器用中性洗剤を数滴溶かし、5分ほど浸け置きします。その後、毛の柔らかい歯ブラシなどで優しく磨き、真水でよくすすいでから、水気を完全に拭き取ります。
シルバー925(コーティング無し)の黒ずみ: 硫化による黒ずみは、化学反応で還元(銀に戻す)できます。耐熱容器にアルミホイルを敷き、その上にシルバー製品と重曹(または塩)を入れ、60〜80℃のお湯を注ぎます。化学反応で黒ずみが取れたら、水洗いして完全に乾燥させます。
注意:上記の方法は、天然石やパール、接着剤が使われている製品にはダメージを与える可能性があるため、使用しないでください。
コーティング・メッキ製品の注意点
研磨剤入りのクロスや、シルバー用の液体クリーナーは絶対に使用しないでください。メッキごと剥がれてしまいます。 メッキ製品のお手入れは、日常の「拭き取り」のみ。汚れがひどい場合は、中性洗剤の浸け置き(こすらない)に留めるか、プロ(公式ショップ)に任せるのが賢明です。
公式のクリーニングと修理
自宅でのケアが不安な場合や、メッキ剥がれ、チェーン切れが起きた場合は、迷わずeteの公式サービスを利用しましょう。それが最も安全で確実です。
全国のeteショップ、または配送で修理・メンテナンスを受け付けています。その際「ご購入証明書」を製品と一緒に持参(または同梱)するのがおすすめです。
証明書が無くても修理は可能ですが、料金が有償になるなど条件が変わる場合があります。まずは製品をショップに持ち込み、プロに状態を確認してもらった上で、見積もりを出してもらうと良いでしょう。
公式ケア用品の「ワナ」に注意!
eteは公式のケア用品も販売していますが、これを使うには素材に関する正確な知識が必要です。
- 【ポリマール】(研磨剤入りクロス): 傷やくすみ取り用ですが、メッキ製品やホワイトゴールドには絶対に使用不可です。メッキが剥がれます。
- 【シルバークリーナー スピーディップ】(液体): シルバーの黒ずみ用ですが、「いぶし加工」(意図的に黒くしたデザイン)には使用不可です。デザインの黒い部分が取れてしまいます。
このように、自分のネックレスが「K10なのか、メッキ有りなのか、いぶし加工なのか」を正確に把握していないと、自宅での「治療」は、逆に製品を壊してしまうリスクがあります。
少しでも判断に迷う場合は、無理をせず、最も安全な「公式ショップへの持ち込み」を選択してくださいね。
つけっぱなし派はステンレス
「それでも、どうしても『つけっぱなし』にしたい!お手入れは面倒!」という方へ。
もし、あなたが「錆びない」「変色しない」「つけっぱなし」という実用性を最優先するなら「ステンレススチール」素材のネックレスが最適解かもしれません。
ステンレスは、汗や水に触れても金属が溶け出しにくく、K10やシルバー925が起こすような酸化や硫化とは無縁です。金属アレルギーのリスクが格段に低いのも特徴です。
eteでも、主流のK10やK18とは別に、ステンレス素材のネックレスが数種類ラインナップされています 。価格も1万円以下と手頃なものが多いようです。
もちろん、K10やK18でしか表現できない繊細なデザインや、貴金属としてのステータスとは異なりますが、「eteのブランドで、絶対に錆びない実用性を取る」という選択肢として、検討してみる価値はありますよ。
「eteのネックレスが錆びない」ためのお手入れ
最後に「ete ネックレス 錆びない」の検索に対する、私からの結論(アドバイス)をまとめますね。
- 【耐久性・実用性重視派】 変色リスクを最小限にしたい、つけっぱなしにしたいなら、eteのラインナップから「ステンレススチール」製品を選ぶ。
- 【デザイン重視・新規購入派】 eteらしい華奢なK10やK18、SV925のデザインを選ぶ。その上で「素材は化学反応で変色しうる」と正しく理解し「使用後は拭く」「水場では外す」「個別に保管する」という予防メンテナンスを徹底する。
- 【変色済み・既存ユーザー】 変色(「錆びた」)からといって、焦って研磨剤でこすらない。素材を確認し、自宅ケアを試すか、最も安全なete公式ショップに持ち込み、プロに相談する。
eteのネックレスは、素材の特性をきちんと理解して、少しだけ手間をかけてあげる(=予防する)ことで、その美しい輝きを長く保つことができます。
ぜひ、正しいお手入れで、お気に入りのジュエリーライフを楽しんでくださいね。

