パリの名門、ブシュロン。その中でもクラシックな「ゴドロン」は憧れますよね。
でも、いざ結婚指輪として考えた時「ブシュロン ゴドロン 後悔」と検索してしまう……その気持ち、すごく分かります。
高額な買い物だからこそ、サイズ直しができないという噂や、傷がつきやすいんじゃないか、価格が高いわりに満足できなかったらどうしよう、という不安がありますよね。
中には「ダサい」なんて厳しい意見も目にしたり、実際に試着したら違和感があったら…と心配は尽きません。また、人気のクルドパリやファセットと比べてどうなのかも迷うポイントだと思います。
この記事では、そんなゴドロンに関する「後悔」のポイントを一つひとつ整理しながら、品格ある輝きや、人と被らない魅力、重ね付けの楽しさといった、ゴドロンが持つ本当の価値についても深掘りしていきます。
最後まで読んでいただければ、ご自身にとってゴドロンが「後悔」の対象になるのか、それとも「一生モノの満足」になるのか、きっとクリアになるはずです。
ブシュロン ゴドロンで後悔する理由の分析
憧れのブシュロンですが、なぜ「後悔」という声が検索されるのでしょうか。購入後に「こんなはずでは…」とならないために、よくある懸念点を具体的にチェックしていきましょう。
最大の懸念「サイズ直しができない」点
これが一番の心配事ですよね。ブシュロンの指輪、特にゴドロンやクルドパリのようにリング全周にデザインが施されているモデルは、基本的にサイズ直しができない、と言われています。
結婚指輪は長く使うもの。将来、体型が変わって指のサイズが変わったらどうしよう…というのは、本当に大きな不安材料です。
デザインの連続性を保つため、途中で切断してサイズを変える、という一般的な修理が難しいんですね。
サイズ変更の制約は購入前の最重要確認事項
これはブシュロンのデザイン哲学でもあるので「将来サイズが変わるかも」という不安が少しでもある方は、この制約を受け入れられるか、パートナーとしっかり話し合う必要があります。
購入時に「少しきついけど大丈夫かな」と妥協すると、後で取り返しのつかない「後悔」につながる可能性が最も高いポイントです。
ゴドロンの「傷」とPVDとの違い
「傷がつきやすい」という口コミもよく見かけます。毎日身につけるものだから、輝きが失われたら悲しいですよね。
ここで一つ、大切なポイントがあります。ブシュロンの「傷」や「剥がれ」に関する懸念の中には、キャトルコレクションの「PVDコーティング」に関するものが混ざっていることが多いんです。
ゴドロンは、プラチナ(Pt950)やゴールド(K18)といった貴金属そのもので作られています。PVDコーティングは使われていないので「コーティングが剥がれる」という心配は基本的にありません。
ただし、素材が貴金属である以上、日常使いでの小傷(ヘアラインスクラッチ)は避けることができません。
特にゴドロンは、丸みを帯びた鏡面に近いデザインなので、光の反射で小傷が目立ちやすい、と感じる可能性はありますね。
素材ごとの傷の特性
- プラチナ(Pt): 一般的に傷には強いとされますが、粘り気がある金属なので「凹む」より「ずれる」ような傷がつきます。磨き直しは比較的しやすい素材です。
- ゴールド(K18): プラチナより硬度はありますが、傷自体はつきます。輝きが持続しやすいのが特徴ですね。
小傷は「使い込んだ味」とも言えますが、気になる場合はブティックで有償のポリッシュ(研磨)サービスを受けることも可能です。
ただ、研磨は地金をわずかに削ることになるので、頻繁にはできません。このあたりも、購入前に「どのくらいの傷なら許容できるか」を考えておくと良いかも、と思います。
価格が高い?ゴドロンの定価と価値
「価格が高い」…これはもう、ハイジュエラーの宿命かもしれません(笑)
実際にゴドロンの定価を見てみると、例えばプラチナのモデル(JAL00113 / 幅3.1mm)で約34万円台、ピンクゴールド(JAL00009)で約28万円台といった価格帯です(※2025年11月時点の情報。価格は改定される可能性があります)
これを単なる「プラチナの指輪」として見ると、確かに「高すぎる」と感じるかもしれません。
でも、この価格には、パリのヴァンドーム広場に一番乗りで本店を構えた「グランサンク」としての歴史、卓越した職人技(クラフトマンシップ)そして「ゴドロン」というアイコニックなデザインの価値が含まれています。
ブシュロンの価値は、素材の価格だけでなく、その背景にあるストーリーやブランドの「品格」に共感できるかどうかが大きいですね。予算を最優先する方には、正直おすすめしにくいブランドかもしれません。
「ダサい」は誤解?デザインの個性
検索していると「ダサい」とか「ありえない」といった、かなり強い言葉も出てきて不安になりますよね。
これは、ブシュロンのデザインが持つ「個性」の裏返しだと思います。
「人と被らない、特別なデザインがいい」という方には最高に魅力的に映りますが、逆に「シンプルで目立たない、万能な指輪」を求めている方からすると、ゴドロンの立体感やボリューム(幅3.1mm)が「個性的すぎる」「服装に合わない」と感じられ「ダサい」という評価につながってしまうのかも。
ゴドロンは、ブシュロンの中ではクラシックでシンプルと言われますが、一般的な結婚指輪の中では、間違いなく「デザイン性の高い」部類に入ります。この立ち位置を理解しておくことが重要ですね。
装着感の違和感。試着は必須
デザインが素敵なだけに、見落としがちなのが「装着感」です。
ゴドロンは幅が3.1mmと、結婚指輪としては比較的しっかりとしたボリュームがあります。この立体的な丸みが、指を曲げた時や隣の指に当たって「違和感」となる可能性があります。
実際に「試着して初めて違和感に気づいた」という声もあるくらい、見た目と着け心地は別物です。
試着は「一瞬」ではなく「日常」を意識して
ブティックでの試着は、指輪をはめて鏡を見るだけでは不十分です。
- 手を握ったり開いたりしてみる
- スマートフォンを操作する真似をしてみる
- バッグの持ち手を持ってみる
このように、日常の動作をシミュレーションして、違和感がないかをしっかり確認してください。特にサイズ直しができない分、購入時のフィット感は本当に大切です。
ブシュロン ゴドロンの後悔を避ける選択術
ここまで懸念点を見てきましたが、もちろんゴドロンにはそれを上回る素晴らしい魅力があります。ここでは、購入後に「やっぱりこれにして良かった!」と心から思えるための、賢い選び方や比較ポイントをご紹介します。
ゴドロンの魅力。品格と地金の輝き
私が思うゴドロンの最大の魅力は、やっぱりその「品格」です。
パリのヴァンドーム広場の円柱(ガドルーン)からインスピレーションを得たという、丸みのある縦のライン。このデザインが、ダイヤモンドがなくても光を柔らかく反射して、地金そのものが美しく輝くんです。
派手なキラキラ感じゃない、上品で落ち着いた輝きは、まさに大人のためのデザインだな、と思います。
人と被らないという特別感
「人と被らない」というのも大きな魅力ですよね。
結婚指輪といえば、シンプルなプラチナのバンドを想像する方が多い中で、このゴドロンのデザインは一目で「ブシュロンだ」と分かるアイコニックな存在感があります。
もちろん、ブシュロンを選ぶお洒落な人たちの間では「定番」かもしれませんが、街中で見かける頻度で言えば、王道のブライダルブランドと比べて圧倒的に「被りにくい」です。
「私だけの特別感」を大切にしたい方には、ぴったりの選択肢だと思います。
「重ね付け」で完成するデザイン
ブシュロンの指輪は「重ね付け」をすることで魅力が倍増する!とよく言われます。
「少しずつ重ねていけるのが楽しみ」という口コミも多く、ゴドロンもまさにそのためにあるようなデザインです。
例えば、婚約指輪との重ね付けはもちろん、ブシュロンの他のコレクション(クルドパリやキャトルなど)と組み合わせることで、自分だけのスタイルを作っていけます。
ゴドロンは「土台」としての魅力
ゴドロン単体だと、もしかしたら「ちょっとシンプルすぎたかな?」と感じる時が来るかもしれません。でも、そのシンプルな丸みが、他の個性的なリングと重ねた時に、全体のバランスを完璧に整えてくれるんです。
将来的にリングを増やしていく「楽しみ」を残しておける、というのがゴドロンの隠れた魅力ですね。
ブシュロンの重ね付けの魅力については、ブシュロンの重ね付け完全ガイドの記事でも詳しく解説していますので、ぜひ参考にしてみてください。
クルドパリやファセットとの比較
ゴドロンと最後まで迷うのが、同じ地金デザインの「クルドパリ」や「ファセット」だと思います。
地金リング3種の比較
| モデル名 | デザイン | 装着感・懸念点 |
|---|---|---|
| ゴドロン | 丸みのある縦のドレープ | 滑らか。ボリューム感による違和感の可能性。鏡面の小傷。 |
| クルドパリ | ピラミッド型のカッティング | キラキラ感が一番強い。凹凸が隣の指に当たる違和感。凹みに汚れが溜まりやすい。 |
| ファセット | 多面体(ダイヤのカット) | シャープな輝き。エッジ(角)が指に当たる可能性。 |
「指に何かが当たる違和感」を一番懸念するなら、この3つの中ではゴドロンが最も滑らかな着け心地と言えます。
逆に、クルドパリのキラキラ感やファセットのシャープさが好みでも「指への当たり」が気になってゴドロンを選ぶ、という方も多いようです。
価格帯も、例えばクルドパリのスモールなら18万円台〜と、ゴドロンより少し抑えめだったりします。デザインの好みだけでなく、装着感と価格も合わせて比較検討することが大切ですね。
後悔しない人、満足できる人の特徴
これまでの分析をまとめると、ゴドロンで「後悔しない人」と「満足できる人」には、こんな特徴があるかなと思います。
ゴドロンで「満足できる」人の特徴
- 「サイズ直し不可」の制約を理解し、受け入れられる人
- ブランドの歴史や「品格」に価値を感じる人
- 「人と被らない」個性を重視する人
- 「重ね付け」でファッションを楽しみたい人
- 地金の輝きや、ある程度の小傷を「味」として楽しめる人
ゴドロンで「後悔するかも」しれない人の特徴
- 将来の「サイズ直し」を必須条件と考える人
- 予算を最優先し、コストパフォーマンスを求める人
- とにかく傷一つない状態をキープしたい人
- 万能でシンプルなデザインを求めている人
ご自身がどちらのタイプに近いか、冷静に考えてみるのが後悔を避ける一番の近道ですね。
ブシュロン ゴドロンの後悔と満足の分岐点
ここまで「ブシュロン ゴドロン 後悔」というテーマで深掘りしてきましたが、いかがでしたでしょうか。
ゴドロンで後悔するかどうかの最大の分岐点は、やはり「サイズ直しができない」という最大の制約を、デザインの対価として受け入れられるかどうか、にあると思います。
そして、PVDの「剥がれ」と地金の「傷」を混同せず、ゴドロン特有のリスク(鏡面の小傷)を正しく理解すること。
さらに、「ダサい」という評価は個性の裏返しであり、「違和感」は試着で必ずチェックすべき、という点も重要です。
購入前に必ずブティックで確認を
価格やデザインだけでなく、ブシュロンが持つ「品格」や「人と被らない」魅力、そして「重ね付け」の楽しさ。これら全ての情報を天秤にかけ、必ずブティックで納得のいくまで試着をして、専門スタッフの方にメンテナンス(傷直し)の費用や期間なども確認してみてください。
本記事で紹介した価格やサービス内容は、あくまで調査時点のものです。最新の正確な情報については、必ずブシュロンの公式サイトや直営店でご確認をお願いします。
あなたの指輪選びが「後悔」ではなく、最高の「満足」につながることを心から願っています!

